厚生労働省は、厚労省ガイドラインの医療現場における普及、医療福祉従事者の支援を目指そうとしている(「終末期医療に関する意識調査等検討会報告書」〔2014年3月〕27頁)。 厚労省ガイドラインは、その内容を維持したまま、「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」と名称を変え(2015年5月)、さらに、高齢化・多死社会の進行、地域包括ケアシステム構築に対応して、医療・ケアを病院外に拡大し、さらに、後述のアドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning;ACP)の考え方を基礎とした。